パーカオマー(ผ้าขาวม้า)は、タイで古くから愛されている伝統的な織物でタイ全土で広く使われています。
一般的なサイズは 約75cm×125cm の長方形で、以前は主にコットンが使われていましたが、近年ではポリエステルなどを使用する事でより色彩豊かになりました。
鮮やかなカラーは個性的で目を引き、地域ごとに異なる独特のデザインや色合いが楽しめるのも魅力のひとつです。
パーカオマーは西暦958〜1057年頃からタイで使われています。北部地方のタイ族がターバンのように巻いていた影響で、女性はサロン、男性は腰巻として日常的に使うものとして取り入れるようになりました。
「パーカオマー(Pha Khao Ma)」は、元々タイ語ではなく、ペルシャ語の「kamar band」(腰布)に由来しています。
パーカオマー(PA-KAO-MA)は、長い歴史の中で進化し、暮らしに根付いた国民的な布となりました。
時代の経過とともに用途は広がり、ものを包んでバッグとして持ち歩いたり、食事時にはナプキンやテーブルクロスにも。また、赤ちゃんの頃から、ゆりかごや抱っこひも、授乳カバーとしても活用されています。汚れても洗えば元通り、使い古せば雑巾として再利用できる実用的で持続可能な万能布です。
柄・色などその種類の多さから近年では多くのデザイナーが衣服・帽子・スカーフ・バッグ・小物に活用したり、ディスプレイやインテリアにも使用されています。もともと地元で親しまれてきたこの布は、若い世代や外国人にも人気のアイテムへと変貌を遂げています。
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